大傑作モンスター映画『キングコング:髑髏島の巨神』はラストまで見逃せない!「GODZILLA/ゴジラ」とのバトルへ

大傑作モンスター映画『キングコング:髑髏島の巨神』はラストまで見逃せない!「GODZILLA/ゴジラ」とのバトルへ


『キングコング:髑髏島の巨神』がいよいよ公開されます!結論から言いましょう!近来まれにみる、これぞ映画館の大画面で観るべき傑作エンタテインメントです!

怪獣映画ファンにとっては、14年の「GODZILLA ゴジラ」、15年の「ジュラシック・ワールド」、16年「シン・ゴジラ」に続き、怪獣映画の名作が連続して公開されるハッピーな時代になりました。
さて、この『キングコング:髑髏島の巨神』で注目すべきは、これからのエンタメの映画の、もしかすると主流になるかもしれない“シェアードユニバース”についてご説明したいと思います。”シェアード”とはshared(共有された)という意味です。
従って“シェアードユニバース”=”共有された世界”となりますが、昨今のエンタメでこの言葉を使う場合”共通の世界観の中で、独立した物語が進行する”物語手法のことを言います。

一番わかりやすい例がマーベルの「アベンジャーズ」です。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティ・ソー、ハルクはそれぞれ独立した映画(お話)でしたが同じ世界観の中の出来事である、という説明がなされ、だからこれらのヒーローが共演する「アベンジャーズ」が作られたわけです。
マーベルは、この「アベンジャーズ」を核とする世界観=つまりマーベル映画における“シェアードユニバース”を“マーベル・シネマティック・ユニバース”と名付けています。マーベルと並ぶアメコミ界の大手DCは、“マーベル・シネマティック・ユニバース”に対抗し、それまでバラバラに作っていたスーパーマンやバットマン(ダークナイト)の映画を1つの世界観に統合する戦略に出ました。13年のスーパーマン映画「マン・オブ・スティール」を皮切りに、その世界観の中にバットマンを登場させる形で16年の「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」を作り、今年は「ワンダーウーマン」「ジャスティス・リーグ」へと繋げていきます。DCはこの“シェアードユニバース”を”DCエクステンデッド・ユニバース(日本ではDCフィルムズと呼ばれている)”と名付けたようです。“シェアードユニバース”系はそれに属する一つ一つの作品が独立しているように見えることが大きなポイントです。
例えば「スター・ウォーズ」と「ローグ・ワン」、「ロード・オブ・ザ・リングス」と「ホビット」、「ハリー・ポッター」と「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は、ベースとなるお話がって、その前日談という形をとって結びつきが強いので、同じ世界観の中で別個のお話が並行して語れる、というのとは少し違う気がするのです。
2大ホラーキャラクターが戦う「フレディVSジェイソン」、「エイリアンVSプレデター」は“シェアードユニバース”っぽいですが、どちらかというと夢の共演的企画で、そこまで大きな世界観を意図してはいないようです。

さて、『キングコング:髑髏島の巨神』は、実は14年のハリウッド・ゴジラ映画「GODZILLA ゴジラ」と世界観を共有しているのです。
「GODZILLA ゴジラ」にはモナーク機関という秘密研究機関が登場します。渡辺謙演じる芹沢博士はモナーク機関の科学者という設定でした。そして『キングコング:髑髏島の巨神』でコングの存在を察知し、探しに行くのがモナーク機関なのです。モナーク機関というのは、この地球上に存在する巨大怪獣たちを追跡する組織のようです。このモナーク機関を狂言まわしにして、14年の「GODZILLA ゴジラ」17年の『キングコング:髑髏島の巨神』19年公開予定の「怪獣王ゴジラ(14年ゴジラの続編。原題ゴジラ:キング オブ・ザ・モンスターズ)」そして20年の「キングコングVSゴジラ(原題ゴジラVSコング)」は“モンスターユニバース”という“シェアードユニバース”を形成する予定です!

これだけではありません!今年公開のトム・クルーズ出演の「ザ・マミー」は32年の「ミイラ再生」というユニバーサルのホラー映画の最新リメイク。ユニバーサルは30年代から50年代にかけて、「魔人ドラキュラ(31)を皮切りに「フランケンシュタイン」(31)をヒットさせていました。ユニバーサルはその後「透明人間」(33)「フランケンシュタインの花嫁」(35)「倫敦の人狼」(35)「狼男」(41)「大アマゾンの半魚人」(54)とモンスター映画を作っていきます。これらはユニバーサル・モンスターズと呼ばれ、ハリウッドの誇るキャラクター・コンテンツとなりました。
いまユニバーサルは自社の昔のモンスター映画財産を今後続々とリメイクし、それらを“シェアードユニバース”手法でつなげ、”ユニバーサル・モンスターズ・ユニバース”を企画しているのです。
実際、この「マミー」にはラッセル・クロウが登場します!彼が演じるキャラはジキル博士!そう「ジキルとハイド」という怪奇小説で有名なジキル博士です。すでにモンスター同士の共演がはじまっているのです。スーパーヒーローたちが集う“マーベル・シネマティック・ユニバース”と”DCエクステンデッド・ユニバース”、怪獣と怪物たちが棲む”モンスターバース”と、”ユニバーサル・モンスターズ・ユニバース”!本当にワクワクするような世界がいっぱい!あなたはどの世界に行ってみたいですか?

文・杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)

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