ガキは見るな!正体を晒して悪人を殺しまくる必殺処刑人、Netflix『パニッシャー』がアツい

ガキは見るな!正体を晒して悪人を殺しまくる必殺処刑人、Netflix『パニッシャー』がアツい


「DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団」(傑作です!)「マイティ・ソー:バトルロイヤル」(快作です!)「ジャスティス・リーグ」(期待作です!)とアメコミ・ヒーロー映画が続々と封切られハッピーですが、アメコミ・ヒーロー好きにはもう一つお楽しみが!Netflixで配信される「パニッシャー」です。

https://www.youtube.com/watch?v=e5N1c8kVxjc

凄いと思うのは11月17日配信開始なのですが、この日は映画「ジャスティス・リーグ」の公開日なのです。配信ドラマといえ「ジャスティス・リーグ」初日にぶつけてくるとは!アメコミ好きの中では、パニッシャーがジャスティス・リーグにケンカをうった、と大騒ぎです(笑)

パニッシャーはマーベル・コミックスの人気キャラですが、いわゆるヒーローではないんです。本名はフランク・キャッスル、どちらかと言うとマーベルの世界にいる“連続殺人鬼”かもしれません。ただ彼が殺すのは犯罪者ばかり。従って必殺仕置き人=パニッシャーなわけです。

意外なことにこのキャラは、スパイダーマンのコミックスでデビュー。1974年の「アメイジング・スパイダーマン」129号でした。スパイダーマンを犯罪者とみなし、パニッシュ(処刑)しようとするが、彼がヒーローであることを認め和解する、みたいな話でした。以後、人気が出て独立します。多くのヒーローたちが悪人を殺さない、というスタンスなのに対しあえて犯罪者を血祭りにあげるキャラを出してみたわけです。パニッシャーことフランク・キャッスルがこうした戦いの道に足を踏み入れた理由は、家族とピクニックの最中にギャング団の銃撃戦に巻き込まれ、妻と子ども2人を目の前で殺されたからです。もともと特殊部隊にいた彼は、そのスキルをもってギャングたちに復讐を誓います。しかし彼の怒りはギャングだけにとどまらない。凶悪な犯罪者たちすべてに向けられます。

フランク・キャッスルはマスクで顔を隠したりしない。また世間はパニッシャー=フランク・キャッスルと知っています。正体を隠す必要はない、、なぜなら彼は匿名でヒーロー行為をしてるつもりなど毛頭なく、すべての人生を悪との戦いにかけているからです。

1969年に出版され、日本では「マフィアへの挑戦」というタイトルで翻訳が出ていたアクション小説がこれに似たプロットだったし、74年に公開された「狼よさらば」という映画(イーライ・ロス監督 ブルース・ウィリスのリメイク作が近々公開予定)も、犯罪者に家族を殺された男が、街の悪を次々と処刑する、という話でこういう過激な自警団ものがブームだったのかもしれません。

スパイダーマンというヒーローコミックのキャラでデビューしやこともあって、ドクロをアレンジしたコスチュームを着ており、これがこのキャラのアイコンになっています。あとコミックスでは、軍人の先輩としてキャプテン・アメリカを尊敬している、という描写もありました。

パニッシャーは役者を変え何度も映画化され、
1989年の「パニッシャー」(ドルフ・ラングレン出演。主人公は元刑事という設定に)
2004年の「パニッシャー」(トーマス・ジェーン出演。主人公は湾岸戦争帰りの元FBIという設定に)
2008年の「パニッシャー:ウォー・ゾーン」(レイ・スティーヴンソン。日本公開は9年。監督のレクシー・アレクサンダーは女性)

パニッシャーの場合、アメコミ・ヒーロー映画として楽しむか、そういうことを忘れてバイオレンス・アクションとして観るかによりますが、個人的に過激なアクション映画としては「パニッシャー:ウォー・ゾーン」が一番すごかったと思います。
ビジュアル的にはトーマス・ジェーンも味がありました。ドルフ・ラングレンもかっこいいのですが原作のドクロ・コスチューム着ていないのです。

しかしパニッシャーは、やっぱり家族を奪われた男の苦悩というドラマ部分も深いわけで、Netflixのドラマ・シリーズというフォーマットはあっているのかもしれません。Netflixの「デアデビル」シーズン2で登場し、今回彼が主役のシリーズです。ジョン・バーンサルがちゃんと、あのドクロのコスチューム着てくれているのが嬉しいです。

本当に過激な作品(になると思うので)、間違ってもマーベル・ヒーロー物だと思ってお子様と一緒に見ないでくださいね(笑)。

文・杉山すぴ豊

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