“トリプルダブル”連発!NBA16-17シーズンMVP、ラッセル・ウエストブルックの超絶プレー集

“トリプルダブル”連発!NBA16-17シーズンMVP、ラッセル・ウエストブルックの超絶プレー集


まだ現在のように“トリプルダブル”という概念が存在しなかった1960年代に、NBAレジェンドのオスカー・ロバートソンはシーズン平均トリプルダブルを達成していた。

この大記録が一般的に知られるようになったのは、その約20年後の1980年代、マジック・ジョンソンがトリプルダブルを連発するようになったからである。しかし、そんなマジックでも年間のトリプルダブル数は18回、シーズン平均でのトリプルダブルのスタッツはさすがに残せなかった。

マジック自身もロバートソンのシーズン平均トリプルダブルについては、「もう二度と起こらない記録だ」と発言しており、歴代2位の通算トリプルダブル数を記録しているジェイソン・キッドや、NBA殿堂入りポイントガードのゲイリー・ペイトン、現役最高選手のレブロン・ジェームスらも「達成者は現れないんじゃないかな……」といった趣旨の発言をしている。

しかし2017年、一人の男がその大記録に肩を並べることになる。ラッセル・ウエストブルックという、オクラホマシティ・サンダー生え抜きのその男は、盟友ケビン・デュラントが優勝を求めて他チームに移籍するなか、たった一人でサンダーを背負うことになった。

近年のサンダーは、デュラントとウエストブルックの強力な二枚看板に、サポート選手で脇を固めたチームだった。特に得点は、デュラントとウエストブルックがチームの半分以上を取る日も少ないようなチームだったのだ。そんな看板選手の一人であったデュラントが移籍したサンダーは、優勝候補からプレイオフ進出さえも危ぶまれるチームになっていた。

大きくチーム構成が変わり、ウエストブルックの負担が増していくのは確実だったが、彼はその期待以上の活躍を見せる。シーズン開幕戦からトリプルダブルを達成し、その後も試合を行うごとにトリプルダブルを連発。3試合連続や4試合連続、さらには歴代TOP(マイケル・ジョーダン)に並ぶ7試合連続トリプルダブルも達成した。

https://www.youtube.com/watch?v=pVtER-e-cw4

ウエストブルックの驚異的な活躍に引っ張られ、サンダーも激戦のウエストを勝ち抜き、見事6位でシーズンを終えプレイオフに進出。そして、ウエストブルックは史上二人目のシーズン平均トリプルダブル達成者として、NBAの記録に刻まれることとなった。

シーズン平均トリプルダブルが確定したその試合に、もう一人の達成者オスカー・ロバートソンが駆け付け「皆さん、彼を誇りに思ってください」と、その偉業を称えると、その日オクラホマの会場にいた誰もが、惜しみない拍手と声援を送った。

惜しくもプレイオフでは1回戦で負けてしまったが、シーズン終了後にはウエストブルックのMVP受賞が発表された。

なにより彼は、今シーズン中に誰よりも一生懸命プレイしていたし、いくつもの試合で解説は「いつもハードワークをしている。彼を見習うべきだ」と称えていた。決して自身の記録のためだけにプレイをしていたのではない。

彼は今年、最も活躍し、最も熱心にプレイした、バスケット選手の鏡のようなプレイヤーだ。