超大ヒット『スパイダーマン:ホームカミング』 今までのスパイダーマンシリーズとの違いは?

超大ヒット『スパイダーマン:ホームカミング』 今までのスパイダーマンシリーズとの違いは?


7月7日に全米公開された『スパイダーマン:ホームカミング』が大ヒットを飛ばしました!まず数字で言うとオープニング3日間で1億1700万ドル強!グローバルで2億570万越え!これは歴代スパイダーマン映画史上2位のオープニング!(1位は07年の
「スパイダーマン3」)今年公開された映画の中では「美女と野獣」(1億7475万ドル)
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」(1億4651万ドル)に次ぐ3番目!「アメイジング・スパイダーマン2」が1億ドルを突破できなかったので新スパイダーマン、成功です。当初1億ド越えギリギリとの噂もあったので、快挙でしょう。(※boxofficemojo調べ)。そして何よりも評判がいい!ロッテントマトでは93%のハイスコア!

さてスパイダーマンは、これまで何度か映画化されています。
02-07年のサム・ライミ監督×トビー・マグワイアによる「スパイダーマン」3部作、12-14年のマーク・ウェッブ監督×アンドリュー・ガーフィルドによる「アメイジング・スパイダーマン」2部作。これらは監督、役者が変わるたびに設定等を刷新するので“つながって”いません。なので「スパイダーマン」と「アメイジング~」の世界観は違う訳です。こういう風にシリーズ化(=フランチャイズ)を継続させていく手法をリブート(再起動)と言います。「今までをチャラにして、仕切り直しで新たに始めること」です。
だから今回の「スパイダーマン:ホームカミング」は“「アメイジング・スパイダーマン」路線をリブートさせたもの”という言い方をします。
しかしヒュー・ジャックマンが、2000年の「X-メン」から2017年の「ローガン」までウルヴァリンを演じ続けたり、ロバート・ダウニーJrですら、2008年の「アイアンマン」から10年近くアイアンマンことトニー・スタークを演じ続けていることを考えるとスパイダーマンはリブートしすぎと思われるかもしれないのですが、これはスパイダーマンが基本青春映画だから仕方がないのかもしれません。元々、スパイダーマンというのは“悩める若者がすごいパワーを突然得たらどうなるか?”というのがベースです。ここは変わらないのですが “悩める若者”というのがポイントなのです。

以前、トビー・マグワイヤからアンドリュー・ガーフィルドに交代した時、つまり「アメイジング・スパイダーマン」に切り替わった時に、僕はたまたまこのシリーズのプロデューサーである、アヴィ・アラッド氏にインタビューする機会がありました。
「いくらなんでもリブートは早すぎるのでは?」と訊いたところ、アヴィ氏は「02年のころの若者と、いま=12年の若者は違うだろう?だから当然悩みの種類も違うんだよ」と。アヴィ氏はFacebookの創設者であるザッカーバーグを挙げて「ああいう風に世界を変えちゃう若者がひょこっと生まれる時代、世代なんだから」と。なので“悩める若者”というコンセプトは変えないが、“今どきの若者がどういうことで悩むか?”は常にアップデートするのだと。

そういう意味で言うと、今度の「スパイダーマン:ホームカミング」の主人公ピーターは、歴代のスパイダーマンに比べクヨクヨしていません(笑)。ただ彼は焦っています。というのも今度のスパイダーマンの世界は、アイアンマンやアベンジャーズが跋扈するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。従って自分以外にも、自分以上のヒーローたちがいる。そこで認められたい!ということなのです。「ちょっと背伸びして早く周りに認められたい!」というのも思春期の立派な悩み。今度の『スパイダーマン:ホームカミング』はそこをついています。
今までのスパイダーマン映画になかった明るさ、楽しさ…こういうスパイダーマンも観たかった!と親指を立てたくなる面白さです!GO!SPIDEY!GO!

文/杉山すぴ豊

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