「悪さよりスケートしろ」コカイン過剰摂取でこの世を去った伝説のスケーター、ハロルド・ハンター

「悪さよりスケートしろ」コカイン過剰摂取でこの世を去った伝説のスケーター、ハロルド・ハンター


2006年にコカインのオーヴァードーズでこの世を去った伝説のスケーター、ハロルド・ハンターを追悼する毎年恒例のイベントが今年も開催された。

90年代NYのストリートキッズたちの姿をリアルに描いたラリー・クラークの劇場作品『KIDS』(1995年公開)への出演で、一躍その名を世界に知らしめたハロルド。当然、スケートシーンでは以前から名を知られた存在で、多数のスケートヴィデオにも出演している。

中でも1993年にリリースされた<UNDERWORLD ELEMENT>の『Skypager』あたりでは、『KIDS』前夜の最高にクールだったNYストリートの息吹を存分に感じ取ることができるはずだ。

ハロルドといえば、<Zoo York>が1998年にリリースしたスケートヴィデオ『Mixtape』に触れないわけにはいかない。ハロルドのパートは、ウータンクランのメソッドマンとゴーストフェイスキラーが、かつてストレッチ&ボビートのラジオ番組(『The Stretch Armstrong & Bobbito Show』)で披露したフリースタイルをBGMに採用しており、もちろんRec時の映像も収録されているからだ。

1994年といえば、ウータンのデビューアルバム『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』リリースの翌年。今ではまあまあ丸くなったメスとGFK(とはいえ後輩ラッパーのアクション・ブロンソンにケンカを売ったりとイケイケ感は健在)が放つ、ストリートの住人特有の危なすぎるオーラに注目してほしい。

そんなハロルド・ハンターを追悼しつつ、ゲトーのキッズたちに「悪さよりスケートしろよ」的な啓発を行ってきたのが「ハロルド・ハンター・デイ」である。今年は<Adidas Skatebording>の協賛の下で大幅に規模を拡大し、5月31日から6月4日まで「ハロルドハンター・ウィークエンド」として開催された。

気になるコンテンツはというと、毎回大盛り上がりのトリック・コンテスト、パネルディスカッション以外に、伝説的フォトグラファーのスー・クォンとライアン・ジマーマンによる作品の展示が大いに注目を集めたようだ。

死してなおNYストリートの象徴であり続ける伝説の男、ハロルド・ハンター。君が『KIDS』のプールのシーンで披露した“ペチペチ音”を忘れない。R.I.P

関連するキーワード


skateboard