「不可能なことなどない」戦う姿を息子に見せるため50歳で復帰した元WWE王者ビル・ゴールドバーグ

「不可能なことなどない」戦う姿を息子に見せるため50歳で復帰した元WWE王者ビル・ゴールドバーグ


元<WWE>王者、ビル・ゴールドバーグ。90年代に最も人気を誇ったレスラーの一人であり、2002年には全日本プロレスに参戦したことで日本のプロレスファンにとっても馴染み深いレスラーだ。そのビルが齢50歳にして<WWE>に復帰し、見事チャンピオンに返り咲いた。

現役を退いたのは13年も前の話だが、すでにピークを超えた体で過酷なリングに戻ってきた理由とは、一体なんだったのか? それは、10歳になる息子に“戦っている姿”を見せるためだったのだ……。

「息子は俺のことを“優しい鬼軍曹”だと思ってるんだ。だが、父親の役目は息子の親友になることではない。父親の役目とは、責任感のある大人として、親として、責任感のある一人の人間を育てることなんだ」

父親が、家族のために体を張って戦う姿を知らない息子のために、実際に見せてやれたことは「キャリアを総括するような経験」だったと語るビル。そうして再び手にしたチャンピオンベルトを、彼は息子の通う学校の教室に持って行って見せたそうだ。

「だけど、そんなこと(親としての責任)以上に、ベルトを持って教室に立った時に息子が見せた、愛と尊敬と嬉しさに満ちた目の輝きを見た時は、まるで時間が止まったみたいで、これまでの人生で一番最高の瞬間だった」

どんな父親でも、息子にとって一番のヒーローでありたいもの。それを最高の形で実現できたことは、どんなタイトルよりも誇らしいことだったのだろう。

「息子のためにスーパーヒーローになることができたんだ。こんなに素晴らしい、誇らしいことは他にないよ。きっと世の父親ならみんな共感できるんじゃないかな。俺にとって本当にかけがえのない、意味のあることなんだ」

そして4月2日(日)、息子への愛と誇りを胸に防衛戦に挑んだゴールドバーグ。しかし、昨年秒殺されたブロック・レスナー(39)は打倒ゴールドバーグへの意気込みがすさまじく、お互い大技の応酬となったが、最後はレスナーが得意技“F5”でゴールドバーグを沈め、初のWWEユニバーサル王者となった。

ベルトを奪われたゴールドバーグは、メイン戦後に愛息と再びリングに登場すると、WWEからの離脱を表明。また、昨年10月の電撃復帰に至るまでの葛藤を吐露し、再引退を示唆するような発言もあったが、改めて家族への愛を語ると、最後は「NEVER SAY NEVER=不可能なことなどない」とコメントしてマイクをリングに置いた。ここまでバキバキに動ける元“怪物”の勇姿を見たら、さすがにファンも完全引退は許してくれないはず。舞台を変えての活躍に期待しよう。

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